東南植物楽園は「日本最大級の屋外植物園」として地元の誇りです。
沖縄市に訪れたら、必ずお薦めする観光スポットです。
今回は東南植物楽園の楽しみ方について、職員の長田奈美江さんにお話しを聞きました。
東南植物楽園の魅力をお伝えします。
長田 奈美江(ながた なみえ)

島尻郡八重瀬町出身。元々は南城市のユインチホテルで勤務していて、2015年に同グループの東南植物楽園に異動、現在セールスマーケティング部署に所属し、企画、広報などの仕事をされています。
Q&A
Q.東南植物楽園の見どころ
A.東南植物楽園は今年で創業52年の歴史があるところで、屋外で熱帯植物が展示されるのは県内ではここだけになっています。一番の見どころは植物園エリアにあるユスラヤシ並木です。こちらは創業者の台湾出身のオーナーが台湾から一つの種を持ち込み、約50年かけて育て、現在では高さ20メートル程まで成長しています。ユスラヤシ並木ができているのは珍しく、ここでしか見られません。
また現在は、植物だけじゃなく、動物との触れ合いや年間を通してのイベントも行っています。
ユスラヤシ並木
沖縄市観光PRビデオにも登場したここでしか見れないヤシ並木。

動物ふれあい
人懐っこいカピバラやリスザルにエサをあげてみましょう!

Q.初めて来られた方におすすめの観光ルート
A.園内は広く、水上楽園エリアと植物園エリアという二つのエリアに分かれています。初めて来られた方は水上楽園エリアを音声ガイダンス付きのバス約20分を利用すれば、効率よく回れます。ユスラヤシ並木が見れる植物園エリアは歩くと20分ぐらいで回れ、初めての方であれば、大体1時間程度のルートがお薦めです。
ガイドバス
素敵な植物の世界へ音声ガイダンスで園内をご案内する 周遊バス。4ヵ国言語が対応できます。

Q.リピーターにとっての魅力
A.園内の植物は1300種類以上もあり、植物に詳しい方でもこれだけの数があるので、園内のどこに何があるという所を深掘りしてもらいたいです。また、ガイドスタッフと一緒に回るウォーキングガイドツアーもあります。こちらは音声ガイダンスが伝えきれないところをガイドが説明、案内してくれるので、リピーターのお客様はこれを利用することが多いです。
Q.穴場的な楽しみ方
A.園内にはふるさとの小路というエリアがあります。ここは茂みになっていて、人が一人通れるぐらいの道に蘭の花が綺麗に咲いています。園内の開放感のある雰囲気と違って狭い茂みの秘密の場所を体感できます。見つかりにくいので、見つけたらラッキーなエリアになっています。
ふるさとの小路
あまり知られていない秘密のスポット。写真好きな女性に人気な場所です。

Q.四季それぞれの見どころ
A.春になるとブーゲンビレアをテーマにしたイベントを開催しています。ヒスイガズラというブルーのシャンデリアのような花が咲き、カメラ好きの女性が多く訪れます。
ヒスイガズラ

ブーゲンビレア

6月中旬から夏にかけては蓮の花が咲きはじめ、蓮·睡蓮めぐりというイベントを行っています。今年は6/27~9/22の開催です。蓮の開花にあわせて土日祝日は朝の7時からオープンしていますので、ぜひ、早朝に咲く幻想的な花をみにお越しください。毎年夏になると子供達がわくわくどきどき楽しめる昆虫展や夏休みイベントもあります。
蓮

冬が近づいてくる11月頃からは幻想的なイルミネーションがスタートします。沖縄初の日本夜景遺産に認定され、植物園らしい温かみのあるイルミネーションが楽しめます。季節に応じて、家族連れ、カップル、シニアなど幅広い層が楽しめるイベントを開催しています。
日本夜景遺産に認定されたイルミネーション

他の珍植物

時代と場所を超えるナツメヤシ
幹にある穴は、第二次大戦時の台湾中部で、機銃掃射を受けた弾痕です。
元々砂漠のオアシスとして生命力の強さを象徴する樹木のナツメヤシですが、更にその溢れる生命力に心を打たれました。
