夏の沖縄の音楽フェスティバルとして36年の歴史がある「Peacefull Love Rock Festival(ピースフルラブロックフェスティバル)」(以下ピースフル)が、今年も開催を見合わせとなり、寂しい夏となってしまいました。
昨年と今年に開催があれば38回目となっていたはず。
7月の初めの沖縄市What!は、ピースフルの歴史や過去の特集記事を紹介します。
1983年
沖縄の伝説的バンド「紫」の再結成コンサート「MURASAKI WHY NOW」のステージとしてスタート。
以降、夏のロックフェスティバルとして開催されていきます。
2013年からは7月の第二週目の土・日の開催として日程も安定して開催。
7月に入るとコザの街はピースフルのポスターが目立ち、賑やかでした。
以前、当サイトでも総合プロデューサーの徳山義広さんにインタビューを行っています。
ピースフルラブロックフェスティバル-インタビュー編
http://koza.ne.jp/peacefulloverockfestival/
2020年7月には、徳山さんと仲間たちでオープンしたコザ文化発信カフェとして「コザメトロ」をオープン。
歴代のポスターや過去の映像が見ることができ、ちょっとしたサロンのような雰囲気でお酒を飲んだり食べたりができるカフェです。徳山さんはお店が空いている日はほぼいますので、「会いに行ける」お店です。
沖縄市のPR番組「コザの裏側!」(RBCにて毎週月曜日深夜25:30~放送)の記念すべき第一回目の放送もピースフルでした。
徳山さんやJETのターキー(古堅喬)さん、沖縄音楽旅行を発行している幸田さんのインタビューを見ることができます。
コザの裏側vol.01 ピースフルラブ・ロックフェスティバル(前編)特集:ピースフルラブ・ロックフェスティバル2013
宮島さん、今と雰囲気が違います
コザの裏側vol.02 ピースフルラブ・ロックフェスティバル(後編) 特集:ピースフルラブロックフェスティバル2013
こちらは、2010年に音市場で制作したピースフルの紹介動画
開場前の行列や旧会場だった闘牛場跡の野外ステージの雰囲気が味わえます。
ピースフルラブ・ロックフェスティバル2010 その1【M-KOZA】
またその他に関連動画がこちらから見れます。
Google検索:ピースフルラブロックフェスティバル
ピースフル、ヒストリー
http://peaceful-love-rock.com/history/
ピースフルは36年の歴史の中で土曜日は県内のインディーズ系などを中心のステージ、日曜日はレジェンド系バンド中心のステージとカテゴライズされていきます。
こういった部分も、作り上げながら運営されてきた歴史を感じることができます。
また、出演している若手のバンドは人気バンドとなりながらもリスペクトしながらピースフルを盛り上げるべく出演しています。
りんけんバンド、ディアマンテス、琉球國まつり太鼓、喜納昌吉&チャンプルーズ、新良幸人パーシャクラブ、日出克、地獄車、モンゴル800、オレンジレンジ、カチンバ1551、IN-HI、D-51、HIGH AND MIGHTY COLOR、HY、かりゆし58、ARIA ASIA、やなわらばー 、ステレオポニー 、伊舎堂さくら、Civilian Skunk、きいやま商店、マリア・ハウエルWithエクスクルーシブなどが出演。
解散したバンドもあれば、今では国内外に大人気となったバンドもピースフルに出演していました。
マリア・ハウエルはなんとご主人が当時軍人として沖縄勤務だった為、マリアの出演がかなったというエピソードがあります。
ゲストバンドも耳の肥えた県民が満足する国内外のアーティストが出演している所にも注目!
シーナ & ロケッツ、Freddie Eto & Queenes、憂歌団、SHO-YA、美女men、MOOMIN & DJ KEIN、Def Tech、feat.高崎晃・影山ヒロノブ & 8Ballなどが出演。
実力派でなければ、満足してもらえないというのはある意味実力派でも緊張したかとおもいます。
面白ければノル、つまらないバンドはほどほどに…。会場にいると、一つ一つステージからその緊張感が伝わってくるイベントともいえます。
その時人気のバンドが、その名前を知らなくても演奏だけでお客さんを巻き込めるか。というある意味非常に厳しいステージでもあります。最近はだいぶバランスが取れてきましたが、以前はアメリカ兵も多いイベントで専門のセキュリティを雇うなど、なかなかスリリングなイベントでした。
闘牛場跡地の取り壊しそして…
http://peaceful-love-rock.com/album2018/
ヒストリーを追っていますと、2017年には会場がこれまでの沖縄市野外ステージからコザミュージックタウン広場へと変わります。
その頃から、ピースフルのステージが変わってきました。二つのステージで交互に演奏し、入場料は無し。そのかわりこれまで足を運んだことのなかった方もピースフルを楽しむようになりました。
しかし、このコザミュージックタウン広場の上にはマンションがあるのですが…イベントの音が響くのも、音楽のまちコザに住む特権かもしれないですね。
イベント自体は36年目の夏で止まっていますが、2022年の夏には再始動し新たな歴史を刻んでほしいと願い今回の記事を閉めたいと思います。
来週は、
夏の贈り物from沖縄市
をお届けします!お楽しみに